皆様、こんにちは。名古屋市の千種駅前を拠点に活動している、銭田治療院千種駅前の院長、銭田良博(ぜにたよしひろ)です。今回は「肩の痛みを和らげるための生活環境の工夫」についてお話しします。
肩の痛みは、日常生活の中で無意識に行っている動作や姿勢が原因となって悪化することがあります。しかし逆に言えば、生活環境を少し見直すだけで、痛みを軽減したり、回復を早めたりすることができるのです。
ここでは、具体的な工夫例をご紹介します。
■高すぎる枕、使っていませんか?
寝ている間も肩に負担がかかることがあります。特に高すぎる枕は、首を不自然に持ち上げ、肩の筋肉に緊張を与えてしまうため注意が必要です。
--チェックポイント--
- 横向きで寝る方は、肩幅に合った高さの枕を選びましょう。
- 仰向けで寝る場合は、首の自然なカーブを保てる程度の高さに調整しましょう。
- 肩の下にタオルを入れて少し支えると、楽になる場合もあります。
■デスク・椅子の高さを見直しましょう
リモートワークや長時間のデスクワークが増え、机と椅子の高さが合っていないことで肩こりや肩痛を悪化させるケースが増えています。次のポイントを確認し、改善を図りましょう。
--チェックポイント--
- キーボード操作時の肘は約90度が最適。肩がリラックスした姿勢になっていますか?
- 椅子の高さを調整できない場合は、座布団や足台を活用しましょう。
- 肘置きのある椅子なら、肘を軽く支えるように調整すると肩への負担が軽減されます。
■重いバッグを片側だけで持ち続けていませんか?
外出時の習慣も、肩の痛みに影響します。片側だけに重さがかかり続けると、筋肉やファシア(Fascia)のバランスが崩れ、痛みが出やすくなります。
荷物を持つ際は、左右のバランスが均等になることを心がける様にしましょう。
- リュックタイプのバッグを使おう。
- 荷物を左右で持ち替えよう。
- 可能であれば荷物自体を減らしましょう。
■家事・育児の動作も見直しポイント
洗濯物を干す、高い棚から物を取るなど、腕を頻繁に高く上げる動作は、肩のインピンジメント(挟み込み現象)を引き起こすことがあります。
- 洗濯物を干す位置を少し低く調整しましょう。
- よく使う物は、目線〜胸の高さに配置しよう。
- 台を使って「腕を無理に上げない」ように工夫しましょう。
■お風呂・入浴で血行促進
お風呂に入ることで、肩だけでなく全身の血流が良くなり、筋肉やファシアに原因がある痛みを和らげる効果が期待できます。シャワーを浴びるだけではなく、ゆったりと湯船に浸かることをお勧めします。
- 38~40℃のお湯に10〜15分しっかり浸かりましょう。
- 入浴後に軽いストレッチや肩回しを行うことも効果的。
- 湯冷めしないように保温にも気を配りましょう。
■まとめ
肩の痛みは「使いすぎ」だけでなく、「日常のちょっとしたクセ」や「生活環境の不具合」から生じることもあります。まずは毎日の生活の中でできる小さな見直しから始めてみましょう。
なお、痛みが続いたり、強くなったりする場合は、早めに専門家に相談することが大切です。もしご相談が必要な場合は、私どもゼニタ治療院にお問い合わせください。いつでもお力になれればと思います。