皆様、こんにちは。名古屋市の千種駅前を拠点に活動している、銭田治療院千種駅前の院長、銭田良博(ぜにたよしひろ)です。
今日は、「立ち仕事とセルフケアについて」というテーマでお話いたします。
■立ち仕事での疲労の原因と対策
本日のテーマは「立ち仕事」における疲労をテーマとしてお話しします。立ち仕事の代表的な職業としては、ホテルマンをイメージしていただけるとわかりやすいかと思います。
そのほかには、ハウスマヌカンなどの接客業、工場のライン作業員、塾や学校の先生など様々な業種に跨ります。
これらの仕事の特徴は、同じ位置で立ち続けることが多いという点です。歩くのではなく、ほぼ同じ位置で立ち続けているという特徴があります。歩かない、動かないということは、血液やリンパの循環が促されないということになります。
営業職のように歩き回る職種の場合には足の疲れを訴える方が多くなりますが、立ち仕事では背中から首にかけての部分が最も疲れやすくなりますし、脹脛(ふくらはぎ)のだるさを訴える方も目立ちます。
背中から首にかけて疲れが溜まる理由は、同じ姿勢のまま重い頭を支え続けることが原因です。
専門的に言えば、立っている姿勢は座っている姿勢に比べて「支持基底面」が狭く、その中で重心を維持することが大きな負担となるためです。
対策として、クッション性や衝撃吸収性が高く、軽い靴をお使いになると良いでしょう。質の高いインソールで足の裏から全身を支えることで、身体全体の疲れを軽減させる効果があります。
■むくみにはマッサージが最適
また、立ち仕事で辛くなるのが足のむくみ、特にふくらはぎのむくみが挙げられます。むくみに対する足へのセルフケアは主にマッサージを通じて行います。
マッサージに関しても、まずは皆様が自ら行う際に心がけていただく大切なことがあるのです。できれば、私たち治療院に来ていただければそれぞれの方に合ったセルフケア方法をお伝えできるのですが、ここではもっとの大切なことを簡単にご紹介します。
まず初めにマッサージを行う際の圧力ですが、1cmほどの深さに押し込む程度を目安とし、その際には気持ちの良い範囲内で押し込むようにしてください。痛みを感じるほど強く押すことは絶対に避けてください。
末梢である指先から始め、足指の間を通じて足首に向かって、むくみを少しずつ上方へ押し流すように行います。そして、最後にふくらはぎへとマッサージを進めます。
マッサージをする際には、リンパの流れをイメージすることが大切です。体の末梢から体の中心に向かうイメージをお持ちください。このお話はまた別の回でお話しいたします。
■利き足を意識する
また、足の疲れに対するケアに関しては、「利き足」の違いによって、左右それぞれの足の疲れ方が異なることも覚えておいてください。
「利き足」とは利き手と同じく誰にでもあるもので、たとえば短距離走やかけっこで言えば、スタート時の後ろになる足を指します。
立ち仕事をする方々は、足のむくみによる不快感を感じることが多いのですが、実は利き足の違いにより左右の足のむくみ方が異なるのです。
多くの方は利き足に重心を置いて立つことが多いですが、ときおり逆の方もいらっしゃいます。この分析により足の疲労度の違いが出るため、それぞれに適したセルフケアの方法が異なるのです。
他にも辛い症状があるようでしたら、是非とも私たち治療の専門家にご相談ください。
次回は「生活環境と生活習慣の改善」というテーマでお届けします。